日本が誇るクリエイターたちが“邪神”に挑む!クトゥルフ エボリューション・オリジナル・スタチュー シリーズ 登場。
記念すべき第1弾は、造形家・キャラクターデザイナーとして活躍されている「竹谷隆之」が手がける『クトゥルフ』。
「竹谷隆之」の『クトゥルフ』に対する解釈を、細部までこだわり抜かれた緻密な造形でぜひ体感してください。
クトゥルフといえばタコっぽいデザインが一般的なイメージですが、僕はもう少し人間寄りな部分を取り入れたかったんです。
「生理的嫌悪感」というのをデザインコンセプトにしたので、ヒトにオーバーラップする部分があったほうが、それがより効果的と考えたからでした。それで「死の記号」であるドクロ的な顔にして、さらに眼窩から上を欠損させて表情を無くし、何を考えているか読み取りようがないデザインにしたり、ウジ虫や病巣を思わせるモールド、皮膚がスパッと切れていたり、ホルマリン漬けの死体の表面のシワシワな感じ、イボイボブツブツ、はみ出した内臓……などなど、とにかく人間が嫌がる記号を散りばめました。
かといって下品な感じになりすぎないように、生理的嫌悪感と美しさの共存を狙ったつもりではあります。
翼のような部分を触手の集まりのようなデザインにしたのは、空力じゃなくて物理法則を無視した力で飛ぶのだろうなと思ったからです。
頭蓋の中は実際に蛆に食われてるというわけではなくて「そう見える」ということです。
クトゥルフは見る人それぞれの「恐怖」がカタチになって見えるのだとか。
髑髏を思わせる顔部分からは表情を感じとる事はできない。ただ恐怖だけがそこに広がっている。
半空洞になっている頭部には血管のようにも蛆虫のようにも見える管が無尽に張り巡らされている。赤いツヤのある塗装がより生理的嫌悪感を強調している。
青白い脳のようにも見えるグロテクスな物体。クリア素材にメタリック塗装を施す事で他のパーツとは明確に違う異質感を生み出している。
非ユークリッド幾何学的な彫刻を施した台座はクトゥルフが住まう海底の都市、ルルイエの遺跡を想起させる。
邪神の中でも最も有名な存在であるクトゥルフ。『クトゥルフの呼び声』でラヴクラフトは、カルティストの手による小像を描写することで具体的な姿を語っている。竹谷氏のクトゥルフは、「蛸のような頭を持つ触手の塊の顔」「たるんだかぎ爪」「背中の長く細い翼」といったラヴクラフトの描出をもとに、竹谷氏独自の感性を交えつつ、この「病的な想像力の持ち主でなければ考えつかない」という小像のイメージを見事に表現している。
特典としてA4判ワイド36Pの豪華特別冊子が付属。この冊子でCthulhu Evolutionのすべてがわかる!